私は一つの会社で仕事を続け、まもなく勤続30年を迎えます。

新卒時は、ちょうど就職氷河期でした。どこを受けても断られ、どうしたものかと途方に暮れていたある日、「新しく起業する会社に来ないか」と父の伝で誘いを受けました。特にやりたいこともなかった当時の私は、仕事ができれば何でもいいやという軽い考えで、誘われるままに入職。それでも、入職したての頃は会社の役に立つことが楽しく、やりがいも感じていました。

しかし、年齢を重ねるにつれ、 (このままこの会社にいていいのか)(このまま同じ仕事の繰り返しで終わるのか)と、次第に思い悩むようになりました。暦年齢に実力の伴わない自分に嫌気が差し、さりとて、会社を退職する勇気もない。こうして自分のキャリアへの悩みが深まっていった頃に知ったのが、キャリアコンサルタントの存在でした。

この資格に興味を持った私は、自分の職業人生をよくするために学習を始めました。しかし、キャリアの学びを深める中で、「こんな私だからこそできる支援があるのでは」と考えるようになったのです。

私のように安易に仕事を決めてしまう若者や、就職氷河期を超えて不本意な仕事をしている中年世代の方々。そんなみなさんの悩みについて一緒に悩み、自分の力で自分らしい職業人生を突き進んでいけるよう、お一人おひとりの心に寄り添っていきたい。それが今の私の願いです。

お一人おひとりの心に寄り添うには、お話をしてくださる方の立場に立ち、共感し、理解しようとしながら聴く姿勢が不可欠です。その思いから、特に傾聴スキルについては日々研鑽に励んでおります。また、心理学にも関心があり、以前より民間の心理学講座や筆跡診断などでも心理の学びを深めてきました。

みなさんが抱えていらっしゃる想いをしっかりとお聴きすることで、お一人おひとりの職業人生を照らす、灯台のような存在になれたらと思っています。

どうぞよろしくお願いします。