私はこれまで33年間、看護師として医療の最前線に立ち続けてきました。新人として右も左も分からなかった時期から、チームをまとめるリーダー職、中間管理職として組織運営に携わった日々まで———

　命と向き合う責任の重さ、多職種連携の難しさ、組織の中での立場や役割の葛藤。こうした机上では学べない様々なことが、私の中には“実践知”として積み重なっています。

　また、看護師の仕事に邁進する一方で、子育てや家族の介護も経験。仕事と生活の両立がいかに大変か、そしていかに大切なテーマなのかを、深く学びました。現在は、新人や中途入職者の定期面談をはじめ、多様な職種の方々のキャリアや心の悩みに向き合い、看護職だけでなく他職種や事務職員のご相談にも応じています。

医療現場を理解するからこそ———安心感を届けたい

　医療現場で働くことは、尊い命を預かる責任の重さと真正面から向き合うことです。その緊張感は、時に精神的負担や孤独感を生むこともあります。そうした環境の中で、「自分らしさ」を見失わず、心豊かに働き続けられることは、何よりも大切です。

　だからこそ私は、一人ひとりの思いを汲み取り、人生の節目や日々の悩みに寄り添いながら、本来持っている強みを再発見し、これからの一歩を踏み出すお手伝いをしたいと考えています。

　日常のちょっとした愚痴や不安でも構いません。気軽に話せる安心できる場所として、あなたのキャリアと人生に、前向きな風を吹き込む存在でありたいと願っています。